はじめに
新製品の立ち上げにおいて、試作では問題なく仕上がった加飾が、量産段階で微妙に変化してしまう。
光沢の差、色味のズレ、わずかな位置ずれ、シワやピンホールの発生。
こうした「わずかな違い」は、製品そのものの印象を変え、結果としてブランド価値に影響を与えます。
加飾において本当に重要なのは、見た目の美しさそのものではなく、それを安定して再現できるかどうかです。
量産で問われる“再現性”
熱転写箔は、温度・圧力・時間・被着体との相性によって仕上がりが変わります。
つまり、同じデザインであっても、条件設計次第で結果は大きく異なります。
試作段階ではうまくいっても、量産ラインに乗せた瞬間に変化が出るケースは少なくありません。
再現性とは、偶然うまくいくことではなく、
「設計によって意図した状態を安定的に出せること」です。
ヒル・プリントの考える設計力
ヒル・プリントでは、単にフィルムを供給するのではなく、製品ごとの条件設計を重視しています。
・接着層の最適化
・箔構成の調整
・量産条件を想定した事前検証
・現場での最終確認と微調整
試作を成功させることが目的ではありません。
量産で安定させることが目的です。
再現性のある設計があって初めて、製品はブランドとして成立します。
再現性があるからこそ、攻められる
安定した加工条件が確立されていれば、
マット、パール、HPホワイトなど、質感を活かした表現にも挑戦できます。
逆に言えば、再現性が担保されていない状態では、
高度なデザイン表現に踏み込むことはリスクになります。
再現性は守りの技術ではありません。
ブランドを一段引き上げるための基盤です。
まとめ
加飾は単なる装飾ではなく、ブランド設計の一部です。
量産で差がつく熱転写箔。
その違いは、設計力と現場力にあります。
製品価値を安定して届けるために、
加飾の再現性について、改めて見直してみてはいかがでしょうか。