立ち合いの現場で何が起きているのか? “製品が決まる”その瞬間

「印刷現場に立ち合って、最終調整をお願いします」。
熱転写フィルムの製品化において、私たちヒル・プリントが大切にしているのがこの“立ち合い”の文化です。カンプや設計図だけでは読み取れない**現物の色味・質感・転写後の仕上がり**まで、すべての確認をお客様と共に行う。それが、品質と満足を両立するための私たちの答えです。
加飾の世界では「正解」が複数あります。たとえば、“赤”一つとっても、下地との相性・転写後のツヤ感・金属感の残し方などで仕上がりは全く異なります。印刷立ち合いの場では、1回1回の刷り出しに対して「OK」を出すか否かの判断が、数秒単位で求められます。
弊社の立ち合いでは、営業・製版・技術担当の3者連携でその場の判断にスピード感を持たせます。たとえば「もっとホログラムの輝度を抑えたい」「下地を透けにくくしたい」といった要望に対し、その場で版を修正するか、インキ配合で吸収するかをすぐに技術判断できる体制を整えています。
また、デザイナーの方が同席される場合も少なくありません。美術的な視点と製造視点の橋渡しも、私たち営業・技術陣の大切な役目です。「こうしたい」に対して「こうすれば実現できる」を即答できる――それが“ヒル・プリント品質”の根幹です。
お客様からは「立ち合いのスピードと柔軟性が本当にありがたい」「初回立ち合いでほぼ方向性が決まるのがすごい」というお声をいただくこともあります。時間とコストを最小化しながら、期待を超える加飾表現を実現する。これはオンライン会議だけでは決して得られない、リアルな現場での対話によって成り立っています。
私たちはこれからも“現場でしかできない仕事”にこだわり、製品に命を吹き込んでいきます。