使うな危険!日本式トンボの罠

入稿データを作成する際、トンボ(トリムマーク)を使っていますか?

Illustratorの初期設定ですと、日本式トンボと呼ばれる2本線のトンボが使用される設定になっていると思われますが、

弊社へご入稿していただくデータは1本線の西洋式トンボのご使用が望ましいです。

 

「Illustrator」>「編集」>「環境設定」>「一般」で、「日本式トンボを使用」のチェックを外せば、トリムマークが西洋式トンボに設定されます。

 

2本線の日本式トンボは、印刷後に印刷物を断裁することを想定して作られており、

印刷物が断裁されることで、デザインスペースのサイズに仕上がります。

しかし、弊社の印刷している熱転写フィルムは、印刷後に断裁を行いませんので、

入稿データの段階で、必要なサイズにデザインをカットしておく必要があります。

したがって、日本式トンボの外トンボは意味を成さず、複数のオペレータによる分色作業を考えると、間違いの元となるので、避けるのが無難です。

 

実際の入稿データの作り方としましては、

 

ぬりたしのいらない製品であれば、デザインスペースで、

1本線の西洋式トンボを入れて、クリッピングマスクをしていただきたいです。

 

ぬりたしの必要な製品であれば、指定のぬりたしを含むデザインスペースに対し、

1本線の西洋式トンボを入れて、クリッピングマスクをしていただきたいです。

 

ぬりたしサイズが不明な場合は、デザインをデザインスペースよりも3㎜程度大きく作成し、

デザインスペースでクリッピングマスクをし、

トンボはデザインスペースに対して1本線の西洋式トンボがついている状態にしていただきたいです。 

 

以上、日本式トンボの罠の話でした。